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考えすぎてストレスを増大する3つの落とし穴と脱出方法

 2018/01/04 ライフ
この記事は約 8 分で読めます。 7,096 Views

フランスの数学者パスカルは著書『パンセ』の中でこう述べています。

「人間は一本の葦(あし)であり、自然のうちでもっとも弱いものにすぎない。しかし、それは考える葦である」

人間は1人1人は孤独であり自然界でも弱い存在だが、「考える」ことが出来るのは偉大なことだ、という意味だと言われています。

考えることは偉大なことです。
ただ、こと現代社会において「考えすぎる」というのは大きなストレスの要因になります。

考えすぎるストレスとは

私たちは1日に6万回思考している。
これはアメリカのとある心理学の研究によって得られら数字だと言われています。

もし仮にこの数字が正しいとすると単純に24時間の中で0.96秒に1回、つまり約1秒に1回のペースで考えている計算になります。(睡眠8時間で計算)

イメージしたもらいたいのですが、
仮にこの6万回が全て「ネガティブ」なものだったらどうでしょうか?

●「明日は会社のプレゼンだ。」「上手くいくかな」「前回もミスしちゃったし」「今回もミスするかもしれない・・・」「どうしよう」「不安だなぁ」

●「今月の支払いヤバいな」「3万円ぐらいたりない」「キャッシングはしたくない」「でも本当にどうしようもない」「どうしよう」

●「このままのお給料で将来やっていけるのかな」「10年後も同じお給料だったらどうしよう」「子供も大きくなればお金がかかるだろうし」「どうしよう」「不安だなぁ」

このように、次々とネガティブの連鎖が起きて、常にストレスを感じ続けることになるでしょう。

人によっては、考えすぎて鬱(うつ)になるくらい追い込まれる人もいます。
そのストレスは想像が追い付かないぐらい深刻だと言えます。

そんな考えすぎのストレスをさらに増大させる落とし穴が存在します。

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考えすぎてストレスが増大する3つの落とし穴

考えすぎが招くストレスは次の3つによってさらに大きくなります。
逆に言えばこの3つにはしっかりと対策方法もあります。

1.どんどん深刻に考えすぎる

ある意味スゴイ才能とも言えますが、どんどんと深刻に考えを進めてしまう人がいます。
上司から言われた何気ない一言で、どんどんと深刻に考えを深めていき、もう会社にいられないとまで思い詰める人もいます。

「最近たるんでるんじゃないか?」という激励であっても、
「え?何か仕事でミスした?」「いや、上司から嫌われてるのかも?」「だとしたら何で?」
「いやモラハラなんじゃないか」「それとも人事評価が下って、リストラ候補に挙がったとか?」
「ヤバイこのままじゃ生活できなくなるかも」と考えをこねくり回してしまう人がいます。

さらに最終的に「この会社を辞めて次を探そう」と転職まで思い詰めてしまう人もいます。

考え事や不安をこねくり回して、より深刻な方向に向かってしまい、やがて悲観的な決断をしてしまうのをイースト効果と言います。

考え事や不安をこねくり回さないように出来れば落とし穴は回避できます。

この落とし穴を回避するための対策

まずは自分が考えすぎていることを自覚するところからです。
「あ、今まさに考え過ぎてドツボにハマるところだった。」
このように自分のことを客観的に見られるかがポイントです。

気付けば対策が出来ます。

それが・・・

『遮断して他のことをする』

です。

他のことが出来る余裕がある人は、出来れば立ち上がったりして他のことをしましょう。

それが出来ない状態であれば、趣味や楽しいことなど前向きなことを考えてみましょう。
ただ考えすぎてドツボにハマりかけていた状態からはなかなか難しいと思います。

そんな場合はとにかく、一旦思考を遮断してやるのがポイントです。

先ほどの例では、
「最近たるんでるんじゃないか?」という激励があった場合に、「え?何か仕事でミスした?」「いや、上司から嫌われてるのかも?」「だとしたら何で?」

・・・・

「あ、これは考えすぎだ。他のことを考えよう。」

と、一旦遮断をします。
考え事から現実に戻ってくるイメージです。

もしあなたが作業中であれば作業に戻れば良いだけです。
それでもまた考え始めていたら、どうにか気づくようにアンテナを張っておきます。

そして、また「あ、これは考えすぎだ。他のことを考えよう。」と気づくことが重要です。

深刻になりすぎるまえに止める。
それだけでも深刻に考えすぎて重大な状態になるのを未然に防げます。

2.何度もループして考えすぎる

次に何度も同じことをループして考えてしまうパターンです。
この落とし穴にハマる人も多いです。

悩み事や不安といった考え事の多くは具体的な解決策を用意できなかったりします。
「上司の機嫌が悪い」「職場の人間関係がうまくいってない」「今月の支払いが厳しい」
このような具体的な解決策をなかなか用意できないために、考えごとの棚卸が出来ずに、
割り切れないため何度も脳裏に想起されるのです。

この落とし穴を回避するための対策

まずは先ほども述べましたが、自分が考えすぎていることを自覚するところからです。
「あ、今また同じことを考えてた!」
そう気づけるかどうかが一番のカギです。
言うなれば自分の潜在意識がブレーキに入るイメージでしょうか。

気付けば対策が出来ます。

それが・・・そうです!

『遮断して他のことを考える』

です。
ここからは先ほどと同様です。
とにかく考え事を遮断します。
興味を他にズラして、思考のループから抜け出します。

3.ダラダラと長時間考えすぎる

最後3つ目がダラダラと長時間考えすぎるケースです。
時間が有り余っている時に陥りやすい落とし穴です。

このケースが一番厄介で、1つ目の『どんどん深刻に考えすぎる』と2つ目の『何度もループして考える』が併発しがちです。
どんどん深刻に考えすぎるのを何度も繰り返してしまいます。

そうなるとストレスはより深刻になってきます。

通勤時間、帰宅時間で電車に乗っている時間が長かったり、土日など休日は要注意です。

この落とし穴を回避するための対策

もうお分かりだと思います。

『遮断して他のことを考える』

です。
いかに気づくかという点だけクリアできれば、思考を遮断し「考えすぎる」状態を未然に防ぐことが出来ます。
そうすれば考えすぎのストレスも軽減できます。

考えすぎのストレスから解放されるたった1つの脱出口とは

先ほどから何度も書いていますが、考えすぎている時にいかに気づいて『遮断して他のことを考える』が出来るかどうかが、考えすぎのストレスから解放されるたった1つの脱出口です。

人生や仕事での「迷いの理由」は超シンプル!とっておきの解決策とは?

私たちは考えすぎるプロである

冒頭でも挙げましたが、私たち人間は「考える葦」です。
考えることが人間である証明だとも言えます。

私たちは考えすぎるプロです。
何も考えない人はいません。それはただの葦です。

その考え事を客観的に意識するのです。そして遮断します。

言葉にすると難しいですが、考えているということを自覚するイメージです。

あなたはマインドフルネス瞑想をご存知ですか?
「今・ここ・自分」を強く思って生きるための瞑想法なのですが、その瞑想法が1つ参考になります。

見えてくるたった1つの脱出口

その瞑想法の中では、瞑想中に雑念が起きた時に、まずその雑念に気づくことが重要だと言われています。
「今雑念が起きた」そう感じられるかどうかです。

実際にマインドフルネス瞑想をやってみると最初は意外に難しかったりします。
全然集中できないこともあります。

それでも、続けていると「今雑念が起きた」と気づけるようになってきます。

この瞑想法のやり方を利用して、考えすぎている状態に気づく練習をしましょう。

ぼんやりと不安になったり、ストレスを感じている局面であなたは「考えすぎている」状態の真っただ中にいるかもしれません。
そんな時に、その状態に「気づく」ためには考えに意識を向けることが重要です。

そして一度出来るようになると道が出来ます。
一度通った道はまた通れます。
そして何度も出来るようになると、コツがつかめるようになってきます。

「あ、今また考え事始めてた」「遮断!」

そうすれば考えすぎることも減りますし、その分ストレスも溜めずに済むでしょう。
考えすぎのストレスから解放される脱出口が見えてくるはずです。

まとめ

いかがでしたか?

考えすぎるストレスは人によって程度が異なります。
それは人間には性格が複数存在するからです。

楽観的な人もいるでしょう。
悲観的な人もいるでしょう。
思慮深い人もいます。
慎重な人もいれば大胆な人もいます。

考えることは悪いことではありません。
考えすぎることがストレスの原因となります。

その対処法は上記した通りです。
是非参考にして、実践して、良い習慣を作ってください。
ストレスが軽減出来てきたら、ぜひネガティブな思考を減らし、ポジティブな思考を増やしていってください。
その方が楽しい人生になると思いませんか?

考える内容はあなたが決められるのですから。

もしあなたが考えすぎる性格を直したいならこちらの記事もお役に立てると思いますので読んでみて下さい。

考えすぎる性格を直したい!パターン別5つの方法とは?

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Ryoutatsu

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初めまして、玉置亮達(たまおきりょうたつ)と申します。妻と4歳の息子がいます。
36歳になりましていよいよ弥勒歳。結婚観、育児観、仕事観については独自の考えを持っています。

今は自宅でライターとしての仕事をしつつ育児をサポートしてます。
いわゆるイクメンなのではないかと自負してますが妻には「違う」と言われます。(笑)

自分の書いた記事が多くの人に読まれ、1人でも多くの人に気づきや勇気、希望を与えられたらこれ以上嬉しいことはありません。

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